神経科とは

神経科のイメージ画像

神経科とは、いわゆる脳神経科を意味します。具体的には、脳、脊髄、神経、筋肉といった部位で病気が発症するなどして、診察、検査、治療などを行う診療科になります。

診察時に症状(全身がけいれん、旋回(クルクル回っている)、足を引きづっている 等)などを確認し、何かしらの脳脊髄神経系の病気、あるいは神経・筋疾患が疑われる場合は、神経学的検査によって、病変部位や病状がどれだけ進行しているかの程度を調べるほか、MRI検査(外部委託)、CT検査による画像検査で原因とされる部位の状態を確認するなどしていくことで診断をつけていきます。

椎間板ヘルニアなどは当院外科にて手術治療を行っています。神経の分野は奥が深く一筋縄では行きません。必要な場合は2次診療施設とも連携し治療に当たります。

椎間板ヘルニア(片側椎弓切除等)

椎間板物質の逸脱により、椎間板直上にある脊髄を圧迫してさまざまな程度の麻痺を起こす神経疾患です。好発犬種はミニチュアダックスフンドが圧倒的ですが、意外にもトイプードルが多く罹患しているように思います。軽症であれば内科治療をお勧めしていますが、自力歩行が困難なほどであれば外科療法が必要となります。手術を希望される場合はまず、当院からMRI検査センター(東京、静岡ほか)を受診していただいています。CT(脊髄造影CT)でも診断は可能とされていますが、一部CTでは判別できない症例も経験しているためMRIをお勧めしています。検査後当院にて手術を実施しています。頸部椎間板については専門医をご紹介しています。術後の補助治療としてはオソン療法や近年注目されているステムキュアを用いた幹細胞療法も対応しています。

このような症状が見られたら一度ご受診ください(例)

  • 発作がみられる
  • ふらついている、足を引きづっている
  • 痛みを訴えている
  • 音に反応することがない
  • 物によくぶつかっている など

神経科でよくみられる疾患

  • てんかん
  • 椎間板ヘルニア
  • 水頭症
  • 脳炎・脊髄炎
  • 脳梗塞・脊髄梗塞 など